2018/12/12 20:51

今回私が作った屋久杉のキーホルダーは、自分で言うのは何ですがかなりの自信作です。すごくカッコよくできました。カッコよすぎて自分の側に置いておきたい、誰にも売りたくないくらいです。

先日まで故障していたバンドソーという機械を修理したので、貴重な屋久杉の小さな泡瘤をカットしました。もう一つトラ目という木目の部分をキーホルダー用にカットしました。瘤やトラ目という部分はかなり固いので、カットも削りも大変です。さらにカットも削るときにもあまり急ぐと摩擦熱で膨張し、ヒビ割れを起こすので時間をかけてゆっくり削らなければなりません。まずは木の目やカットした大きさから、どんな形にしようかと頭の中でデザインします。それをイメージしながら荒削りして、ヤスリを変えて形を整えて、また細かい目のヤスリに変えて仕上げていくのですがその後に道具とまたヤスリを変えます。そして屋久島産の蜜蝋をたっぷり染み込ませて乾燥したあともう一度さらに細かい目のヤスリで仕上げ磨き、もう一度布で拭き上げて仕上がりです。



この他に小さなストラップなども同時に進めますので、今回はかなり木が固かったこともありカットから仕上がりまで2日で12個ほどしか仕上げられませんでした。

この手作りの逸品。揃えましたので出品します。




私が使用しているキーホルダーは使い始めて30年以上経ちます。45年前に亡くなった爺ちゃんの金槌の柄を切って削って作ったものなので、戦前か昭和初期、大正時代のものなので90~100年程前のビンテージものです。

道具というものは使ってこそ価値が上がるので、傷ついても汚れても使い続けて自分のものになっていくというのが本物の道具というものなのでしょう。大工さんの金槌が35万、中には10万円の金槌も存在します。料理人の包丁一本が10万円なんていうのも聞く話ですし、美容師の鋏や剃刀もプロの使う道具として数万円~数十万円することはその世界では普通です。

キーホルダーも一つの道具のようなものです。アクセサリーではありませんね。車や家、部屋の鍵の補助道具? 道具として意識はしませんが、こだわりが現れるところだと思います。金属、木、プラスチック、各種樹脂などいろいろ存在しますが、私なら頑丈で飽きがこない自分が納得するこだわりのデザインのものをセレクトしますね。




自分が選んだ車に乗るための鍵に自分が選んだこだわりのキーホルダーを付ける。自分がこだわって作った一軒家、こだわって選んだ部屋のカギに付ける自分のキーホルダー。

軽トラックの鍵にこんなかっこいいキーホルダー付けてるおじさんがいたら、尊敬してしまいますね。軽トラだからどうでもいいというのではなくて、小さなこだわりを持ってる生き方って少し素敵です。可愛い服装の女子がこんないかついキーホルダーで部屋の鍵を持ち歩いていたら意外性に参ってしまいます。

そんな思いで作った今回のキーホルダー。以前は男の中の男のためのキーホルダーとしていましたが、嫁から商品名が長いと言われたのと同時に、最近の流行りに乗って男前キーホルダーと名付けました。

前回バージョンは完売しました。今回はクリスマスもあるし、横浜のクラフト展や幕張のイベントにも持って行くからと作りました。

せっかくなので、BASEでも販売することにしました。それぞれデザインや木目と部位が違うので同一価格とはなりませんが代表的なのを出品します。

男性へのプレゼントに最適。女性でもこだわりの一品を持ちたいという方必見です。カワイイよりカッコイイが欲しい人のためのキーホルダーです自分自身こんなにかっこいいキーホルダーを販売している店を見たことがありません。絶対の自信作です。

これを使うにふさわしい人へのプレゼントとしていかがでしょうか? ご自身への今年一年のご褒美としても最適だと思います。一生使える道具としてこれから10年20年とお使いいただけると、作った方としても嬉しいことです。