1月30〜2月1日 素材博覧会 横浜大桟橋ホールに行きます

2019/12/19 20:21

縄文杉、ああ縄文杉・・・行った人にしか販売していない商品です。

店主は屋久島でガイド業を営みながら、アクセサリーの制作、販売しております。そんな経験からお客様の心情に訴える商品を10年以上前に作りました。存在が知られてないのでヒット商品ではないのですが、先日ちょっとシンプルなキーホルダー金具を仕入れてつけてみたらなかなかいい感じでかっこよかったので紹介します。縄文杉に行ったことがある人ならこの商品の良さがわかります。

朝3時とか4時に起きて、宿からシャトルバスでまずは荒川登山口に向かいます。バスに乗り込む前はウキウキ感とワクワク感でハイな気分になり、縄文杉を目指す人達はこの時点ではまだ元気です。まだ睡眠が欲しい人はバスで35分間爆睡します。登山口では朝ご飯食べる人、体操する人、写真撮る人いろいろですが、まだ片道11キロ、往復22キロトレッキングの恐ろしさを知りません。日の出の時間によってヘッドライトも必要ですが、もう明るいのにヘッドライトをセットしている人がいます。失礼ですがちょっと笑えます。

さてどんどこどんどこ歩いて時々休憩して、なんとか2時間半から3時間歩くと、昔トロッコが屋久杉を運んでいた線路の終点。割と平たんな道なんですが、わずかな登り勾配を8.5キロ歩くので登山口からは少しだけ登っています。ここから大株歩道といって本格的なトレッキングコース2.5キロの始まりです。今までの8.5キロは山道に入る導入部で、ここでリタイアする人もわずかながらですがいらっしゃいます。

さてさて大株歩道を約30分、勾配がきつい道を行くとウイルソン株です。ここはあのハートが有名な場所です。老若男女こぞって写真撮ります。インスタ映えする写真撮って、SNSで公開されていますが、ゆがんだハートの写真も多いです。実は多くの人がシャッターを切るポイントからちょっとだけずれた場所がベストポイントではないかと思います。意外に多くが斜めにゆがんだハートで満足して帰っていきますね。



ウイルソン株でしばし休憩の後、ここからが登り勾配なかなかきついです。30分足らずで100メートル近く登ります。ビルの30階を徒歩で上がる感覚です。比叡山も金毘羅さんも久能山も蓬莱山にも匹敵する疲れ方。その途中でまたリタイアする人も出てきます。

そこを登り切るとアップダウンを繰り返し、途中昼食をとったりしながら約1時間半から2時間すると、その途中に大王杉とか夫婦杉とか出てきますが、そこら辺は今日の目的のついでです。そしてついに、



ジャジャーーーン。縄文杉キターーーーー です。

まあその雄姿に涙したり、手を合わせたり、もうそこは笑顔笑顔のパラダイスです。まずはピース写真撮って、後姿の写真撮ってもらってガイドさんの話聞いて20分から30分、ああああもう下山です。これを目的に来たのにもう下山の時間がやってきました。ここまで休憩や昼食の時間を入れて約5時間。帰りは下りですので少し早くなりますがまだ4時間は歩かなければなりません。

帰路について1時間ほどは、その興奮冷めずにまだ気分がハイでニコニコしていますが、ウイルソン株に戻ってくるころにはだんだんと疲労が蓄積し口数も少なくなりつつあります。中にはすでにひざの痛みや、体の変調を訴える人もいます。登っている最中は帰るだけの体力残さないとえらい目にあいますと言うのですが、それより縄文杉見てみたい気持ちの方が大きく多少膝が痛かろうが、疲れていようが無理します。ウイルソン株からまた下ること20分。トロッコの終点につきます。ここで「あーーーーー降りてきた」とほとんどの人が安堵しますが、実はここからが地獄のトロッコ道です。

私らガイドは何度も何百回も往来してるので、あと何分であそこを通過するとか、あのカーブ曲がったら展望台だとかわかってますが、お客さんは初めての道で、今どこを歩いてるかあと何分あと何キロ歩くのかわかっていません。これがいつまで歩いてもゴールにつかないような錯覚に陥る精神的な疲労。ガイドさんあと何分?あとどれくらい?と幼稚園児のような問答が続きます。そして半端ない肉体疲労。リュックと背中の間が汗かいてビショビショになって不快だわ、ひざの痛み、足首の痛み、足の裏の痛み・・・2時間前の興奮なんかどっか行ってしまってます。縄文杉に行った人のブログなど読むとこのトロッコ道が無限に続くような感覚をたくさんの人が書いてます。

その地獄の無限トロッコ道を2時間半歩いてやっとシャトルバス乗り場。

ああ本当に縄文杉まで自分の足で往復したんだ、完全に歩ききったんだあ!

とほとんどの人が「やったどー、帰ってきたどー」と叫んで、両手を上げて万歳する人、ハイタッチする人、腰が砕ける人もろもろです。そこからのバスは運転手さんを除いてほぼほとんどがその疲れで爆睡します。屋久島の名物に首折れサバというのがありますが、バスの中を表現するなら全員がうなだれた首折れバスそのものです。

シャトルバスを降りる頃が一番の筋肉疲労を迎えており、登山客のほとんどが「イタタ」と呟きながらアヒルの散歩のような足取りで降りてきて宿に戻っていきます。宿には風呂とビールと夕食が待っていて、その後だいたい9時には寝てしまうはずです。

さてさてさてこの縄文杉往復自力完歩之証。私の店では縄文杉に行った人だけに販売しております。制作を始めて10年以上経過して今まで何千枚作ったかなどは数えていませんが、恥ずかしいかな大ヒット商品でもないので、屋久島で出会わなかった人もいるはずです。


昨年鹿児島、特に種子島屋久島の特産品コンクールがあって何とか入賞したので今一度、紹介してみようと思ってブログにしたためました。

まさに行ったことがある人にしかわからないこの焼き印の文言。屋久島で買いそびれた人にのみ販売いたします。