2020/05/19 23:37

このところどちらかと言えば大ぶりなペンダントトップや屋久杉をこれでもかっていうほど主張したペンダントトップを作っていました。お客様のニーズもあったからだと思います。

しかしピアス・イヤリングやペンダントトップはプチっと小さい、例えば小径ダイヤやパールの商品があるように、屋久杉や木でこのプチッと感を出す努力をいろいろ試行していました。その一つが当店の代表的な屋久杉の一粒ピアスです。直径6~7mmの穴なし屋久杉ビーズを使ってパールのプチピアスに負けない商品を作ろうと考えたオリジナルものです。

このプチっとピアス&イヤリングのライバル商品はまずありませんね。その自信ありますね。

昨年、ピアスやペンダントトップをチェーンやコード類とつなぐ金属パーツをオーダーしました。この小さなパーツはどうしても欲しかったものでした。市販のものでは木ねじの部分が短いため引っ張り強度が弱く、また線径が1.2~1.5mmのものが主流で、頭の部分の曲がり直径が大きくなってしまいどうしても繊細に仕上がらない。小さなパーツに対してこの繋ぎ金具だけがやぼったく太く大きくなり、かといって9ピンやTピンで加工しても、木ねじがない分、木材との接着が難しく葛藤していました。そして見つけたものが、レジン作家さんたちが使うパーツで足長ヒートンというパーツでした。

これを線径0.5mm、長さを3mmほどダウンサイジングしてメッキを施してもらったものです。おそらく同様な悩みを持ってるレジン作家さん、木のアクセサリー作家さんは大勢いるはずです。

このパーツを作った理由のもう一つは屋久杉とチェーンや紐との間にもう一つプチビーズを通したかったからです。この小さなビーズ一つでデザインや世界観が大きく変わります。普通4mmの天然石ビーズの通し穴は0.6~0.8mmです。1mm以上の穴を開けた大穴と呼ばれるビーズは種類も大きさも限定されて多くを選べません。通し穴を広げるリーマーと呼ばれる道具で少しづつ大きくしていくのですが、石を削っていくという作業はたやすい作業ではありません。なので線径が0.1㎜でも細いパーツに小さな穴のパーツを通すことで、プチッと感がする繊細な商品ができあがります。

あとはこの繊細な屋久杉パーツを繊細なチェーンやコードに通して、落ち着いた雰囲気のウッドペンダント(屋久杉+各種ビーズ)の完成です。以前から小さなストラップや屋久杉製品を世に送り出していたのですが、これから当店の代表的なシリーズとして、プチッとペンダント、プチッとイヤリングなどどんどん作っていこうと思っています。

正装したときの首回り、ちょっとカジュアルな服装にも間違いなくオシャレ感満載の逸品です。作者のこだわりが伝わってほしい自信作です。形や天然石、チェーンの交換など、セミオーダーも承ります。

紐の場合だと、ベルベット調のものが合うと思います。カラーは色々ですが黒やダークブラウンはもちろん、ネイビーとかグリーンも高級感が漂ういい商品になると思います。細めのレザー紐2本通しなんてのもおしゃれですね。意外とベージュやキャメルもいけると思います。

キラキラより落ち着いた感が欲しい大人女子。屋久島で当店の商品と出会わなかった人、屋久杉に思入れがある人、木の素材感が気になるという方々に身に着けてほしい商品です。今までこんな商品はなかったと思います。なぜならこのパーツを特注したのは私だからです。