yakushima kinoko

ガラスの瓶で海へ

589 views

もう30年以上前に「ガラスの瓶で海へ」という本が出版されました。(今はもう絶版みたいです。)作者は松井五郎氏。言わずと知れた作詞の大家です。装丁や構成が参考になったので何度も読み返しました。それとさすがに売れっ子作詞家ですから言葉選びが実に詩的な上に情景を表すというか、心をつかむのがうまい本でした。
というのもそのころ印刷・デザインの仕事をしていて、自分でも本を執筆しようといき込んでいたたこともあって、かなり力を込めて、それこそ寝ないで書いていました。かなりいい出来栄えでしたが、諸般の事情で日の目を見ないうちに頓挫しました。印刷メディアからCD-Rやビデオテープ、8mmビデオ、MDなどメディアが色々出てきた頃で書物が売れなくなってくるかもという過渡期でした。写真データをCD-Rで配布しようかなどと考えているうちに企画と原本だけが残り、その後フロッピーディスクの記録データをMOやCD-Rに変換しなかったこともあって、データもいつしかなくなってしまいました・・・・・。
ガラスの瓶の中にすぎんこの世界を作りました。テーマは海。
珊瑚や貝殻、枝珊瑚、砂などを置き、ガラスの瓶で世界を旅する「すぎんこ」たちです。
それぞれのすぎんこには、名前、年齢や職業、性格や出身地などのストーリーがあります。お気に入りのすぎんこをお手元にお届けいたします。窓辺や机の上において時々話しかけてください。あなたの悩みを静かに、つぶらな瞳で聞いてくれます。悲しい時には一緒に泣いてくれて、嬉しいことがあれば共感してくれます。
本当は屋久島に来た時に、お店で選んでほしいのですが、旅人たちは忙しく、小さなお店なのでレンタカーでビューンと飛ばして気が付かずに通り過ぎて行ってしまうのです。そんなに急がなくてもいいのにね。
すぎんこたちに海を越えて旅をさせてあげてください。


Blog Writer

y-kinoko
代表の清田治樹です。屋久島ガイド樹之香の屋号を掲げながら、年間70日~100日ほど白谷雲水峡やヤクスギランドなどを案内しています。その傍ら屋久杉の手作りアクセサリーの店を営んでいます。
FacebookでシェアTwitterでシェアPinterestでシェア