過日、小規模事業者持続化補助金の募集に申請していたものが認められてレーザー加工機を購入することになった。所有するレーザー加工機は、中華製でいろいろな問題を抱え、稼働時間より休眠期間の方が長いというなんとも残念な状態で、さらに10年以上前の機械は、現在の低価格機器に勝るところもなく時代遅れの機器になってしまった。(コピー機と同じく単一機能を求めているので、彫刻と切断の用途以外にはなく、ゆくゆくダウンサイジングと処理速度が上がり、価格が下落しかない。案の定ここ数年で新鋭機は出力、精度、処理スピードが上がり、ダウンサイジングし価格が下がってきた)メリットがあるとすれば、構造がシンプルなゆえに部品の交換が比較的容易でで、部品の調達がしやすい事だろう。中華製各格安商品はサポート窓口がないのは、機械や電子機器の教育を受けていない者には厄介な代物ではある。
購入当初はそれなりに使えていたが、度重なる原因不明の停止、機器の破損でトラブル処理にどれほどの金銭と時間をかけて、ストレスを溜め込んだことか。ある日突如停止し、電源が入らなくなったことで、電源部、制御基盤などすべて交換したが復活せず、原因がわからず稼働できない期間が長らくあった。このトラブルは諦めかけたころ、電源部分の接触不良をやっと見つけて復活させることができた。中国製の粗末さをつくづく感じさせられた。その後電源ケーブルの断線でまたも右往左往。その後も相当な時間と金銭を費やした。それでも欧米製の高価な機械でなくてよかったとは思う。年間の保守契約料やサービスマンの出張旅費、技術料など考えると費やした金額の何倍になるのか想像するだけで恐ろしい。購入しても維持ができなかったかもしれない。
そんなトラブルが数回、小さなトラブルは日常茶飯事の機器である。数カ月前、冷却装置が原因不明で作動せずにレーザー管が破損した。この修繕だけでも約20,000円以上の出費だ。この故障の仕方は初めてだから、また同じ症状になったら同じだけコストがかかることになると納得するしかない。時々電源が入らなかったり、未だに原因がわからない原点が数mmズレるトラブルが20回に一度くらいの頻度で発生し、商品や材料を無駄にしてしまうこともあるし、現役としてはそろそろ限界なのだろう・・・償却済みで廃棄したいくらいだが処理費用もかさむことだろう。
60WのCO2レーザーということであったが、電源部分が60W、レーザー管が50Wというもので、集光レンズは今の主流より小さく、本来の性能を発揮できないことが後でAIに教えてもらった。さらに作りが雑でミラーを固定する部分に鉄くぎ・・・こんな固定の方法がまかり通る?
開閉部のエアダンパーが小さくて支えきれず、意図せずして閉まることがあって、何度か頭に激突してきた危険な機械でもある。
価格にまかせて機械を導入してしまったおかげで、とてもいい勉強をさせてもらったし、度重なるトラブル対処にも慣れてきた。しかし使用時間に対してトラブル頻度が高くなってきて、長い付き合いとはいえ、いい加減にしてほしいという心情になっていた。
購入当初まだ情報が少ない中、同好の有志が立ち上げた激光生活というフォーラムに何度もアクセスし、質問を投げかけて問題を乗り越えてきた。
欧州、欧米の金属管CO2レーザーが300万円程度の価格に対して、中華製ガラス管レーザーはその価格の10分の1以下の10万円~20万円という破格だったのにつられて導入してしまった。しかし離島のために輸送コストが跳ね上り、低価格商品や個人売買ではアフターサービスやメンテナンスなど、購入後に大きな誤算が生じるのは前述の通りであって、もはや納得して付き合うか諦めるしかなかった。
ここ数年ダイオードレーザー、ファイバーレーザー、MOPA、UVと新たな出力形式も加わり、価格も下がってきて、10年前の業務用機器がこなしていたことが、家庭用機器になって当たり前にできる時代になってきた。
ガラス管CO2レーザーは無駄にデカいので、設置場所や作業エリアを考えると3畳ほど占有してしまいそうな勢いであるが、数百万円のコンパクト機器の導入はそぐわないので、手が届く価格の機器を導入を検討することに至ったのである。その動機や導入に至る過程を何度かにわたって解説していきたい。