F1Ultraの制御はxTool studioというアプリで行う。ブラウザに似たアプリでxTool社のサーバーと接続され作ったデータやパラメータを記録し、一般ユーザーに公開できる仕様だ。多くのユーザーからデータを取集してAIに解析させているのだろう。そう思うとこれを堂々とやってしまう中国企業の潔さがなお清々しい。日本の企業のように、共有させていただいてよろしかったでしょうか?とかいちいち尋ねられることなく、新規作業前や、アプリを閉じる前に、保存しない、自分だけのスペースに保存する、公開するという3択である。
商品を作った時のパラメータを保存するか、メモを取って記録するか、世界に公開しながら保存するか、一か八か試してみるか、数をこなして体にしみこませるか・・・・・いろいろな方法はあるがまずは一か八か試してみることにした。レーザー加工機ができることは切断するか彫刻するかしかないので、これくらいの厚さのものを切るためには、パワー○○、スピード〇〇、解像度〇〇・・・・というようにいくつかのファクターを調整しながら進めていく。結果オーライなので絶対の正解はない。切断されてればよし、好みの色や深さに彫刻されてればよし、不足していればもう一度繰り返すし、予測よりも色濃くまた深すぎれば失敗とするか、思うようなものに仕上がらなかったけどそれでよしとするかと妥協するししかない。木材はそれぞれ年輪の幅や角度、年輪幅、樹脂量、乾燥度合い、そのた均一な工業製品ではないので、似たような個性の深く彫刻したかったとか、あと3%黒い方がいいとか、そんな微妙なことを求めることはない。目視の世界だからあと0.05mm深く・・・・というお客様の要求があるわけがない。
小片を何度も試しながら経験を重ねていく。しかしこれが毎回違うので頭が痛いのである。やりすぎると焦げるし、力が足りなければ切断し損い、強すぎれば切断面が焦げて激しく炭化してしまう。炎が上がれば検知するし、やりすぎると激しく焦げてしまう。こんな木目の角度の時は・・・・こんな硬さのこれくらいの厚みの時は・・・・これくらい軽く(乾燥しきった)年輪幅がこれくらいの時は・・・・と人工知能に覚えさせた方がいいのかもしれないと、今打ち込みながら思った次第である。同じ条件でもAの小片は切れてもBは全く切れてないということが往々にして起きる。その時の目安は煙が上に吹くか下に吹くかを見定めるのが普通だが、下に吹いていtたとしても年輪の冬芽が切れていないことがしばしばあって、商品の出来に差が出るのだ。切断できているはずと判断して取り上げると、全然切れていないという事が多々あって、切れていると思っても疑って数回切断作業を繰り返さなければ、納得がいかないことがある。少し動かしたら、同じ作業ができなくなってしまうほど精度がいいので、絶対と自信がなければ動かしてはいけない。それほど精度がいい機器である。これは特筆すべきこの機種の特徴である。
今日は木材のレーザー加工に関する話題を取り上げたので、業界以外の人は無視していいです。